鶏の卵、メスからオスに性転換…北大チーム成功

2013年02月14日08:14
鶏のメスとして生まれるはずの卵をオスの卵に性転換することに、北海道大の研究チームが成功 http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130212-OYT1T00736.htm?from=navr
今後、この遺伝子の働きを止めてオスの卵をメス化することに成功すれば、鶏卵の生産性向上に貢献する可能性があるという。 これまでは魚類どまりでしたが、今度は鳥類ということで、ヒトの性別の自由化に向けて大変結構なニュースですね! 人もみな女性になることができれば犯罪は減って生産性も向上するでしょう。

伝説のトランス創作小説サイト

2013年01月15日23:06
長らく姿を消していた伝説のトランス創作小説サイト『由紀の世界』が再開されたようです。

http://www2.big.or.jp/~interx/yuki/ms/index.html

私もだいぶ影響を受けているというか、その作風を引き継ごうと思っていたくらいです。
ぜひ一度ご覧ください。

『チェンジリング』第16話

2013年01月15日00:24
第16話 Cherry(10)

「さて、あとは任せときな」
 母さんは僕が乗ったシートを前向きに回転させると、慣れた手つきで車椅子を折りたたんで後部座席とハッチのスキマに入れた。
 三人で車に乗り込んでドアを閉めると、ようやく落ち着くことが出来た。
「さて出発進行」
 母さんが車を発進させた。
 これでやっと家に帰れる。力を抜いてもたれかかると、車のシートの角度がちょうどよく受け止めてくれる。ベッドで寝ているのより楽だ。
 子供の頃、風邪を引いて熱を出したときに車で小児科に連れて行かれたのを思い出す。隣で姉さんが手を握ってくれて、それだけで気分が少しよくなったっけ。あのころ僕は家族の中心に居た気がする。
 ぼんやりと上を見ていると、フロントウインドーの端っこに花びらが一枚へばりついているのが見えた。
「桜の花……?」
「ああ、この辺の街路樹は桜だね。でも、もう葉桜だね」
 母さんが僕の言葉を誤解して、外を見回して言った。
「もう一週間早ければ、ちょうど病室から満開の桜が見られたのにね」
 姉さんが僕の心を読んだように言った。ピンク一色の病室を思い出した。なんだかもう懐かしく感じる。
「うん、見たかったな、桜」 
「何だい、お前は。この間連れて行ってやるっていったら興味なさそうだったじゃないか」
 ハンドルを握る母さんがちらっと僕を見て言った。
「そういう気分じゃなかっただけ。それにもう時期が遅かったでしょ」
「まったくお前はいつもそうだよ。こっちがしてやるって言うと後で後でって、結局後で泣くんだから」
 母さんのいつもの嫌味が始まった。やれやれ、ここ数日の特別扱いもここまでか。
「もう、やめてよお母さん。悠里はいつも家族のために遠慮してるのよ」
「家族に何遠慮するって言うのよ。はっきり言えばいいじゃないか」
 信号待ちの右折ラインから母さんが強引にハンドルを切って直進ラインに出た。
「母さんそっちは家と逆方向じゃないの。どこ行くんだよ」
「どこっていいところだよ。しばらく寝てな」
 信号が変わって、母さんがアクセルを踏み込んだ。僕はおとなしく目を閉じていることにした。
 ☆  ☆  ☆
「悠里、悠里、起きて」
 誰かが僕のほっぺたをつついている。ひんやりする空気が体をなぞって、浅い眠りの中から引っ張り出された。
「もう家に着いたの……?」
 何度も寝たりおきたりして時間の感覚がなくなっている。
 うっすらと目をあけると、フロントウインドーはピンク色に埋まっている。次々と舞い落ちる桜の花びら。風に乗って一枚、花びらが手の甲に落ちた。
 僕は、夢でも見ているのか。指でつまんで拾い上げるとしっとりと冷たい花びら。
「ここどこ?」
「いいところよ」
 姉さんの声を視線で追うと、窓の外は満開の桜だった。古いお城のような塀を越えて道路のほうまで柳の木みたいに垂れ下がって、まるで桜のトンネルだ。
 僕は誘い出されるようにしてドアを開けて、ふらふらと表に出た。不思議と痛みは感じなかった。
「大丈夫? 無理しないでこれにのって」
 姉さんが手に持っていた折り畳みの車椅子を広げた。
 姉さんが押してくれる車椅子で桜のトンネルの中をくぐり、少し傾斜の付いた道を登っていくと、やがて桜の花に包まれた真っ赤な鳥居が見えた。
『女体神社』
「ここなら山だからまだ散ってないと思ったんだよ」 
 後ろから母さんの声がした。女体山と女体神社は、別に観光スポットじゃないけど、地元じゃ誰でも知ってる。男子は小学生のころに地図で見つけて女のヌードを落書きするものだ。
「せっかくだから花見のついでに御参りしていこうか」
 鳥居を抜けると石の階段が続いている。母さんがさっさと歩いていく。僕は脇の坂道を通るしかない。
「大変だったら僕はここまででいいよ」
「大丈夫。遠慮しないで。行きましょう」(つづく)

※作中の地名は架空のものです。実在の女体山および女体神社とは関係ありません。
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