私は都内の高校に通う16歳の女子高校生です。
 私には他人に言えない秘密があります。
  実は、私、男の子だったんです。生まれたときは。
  小さい頃から自分の性別に違和感があり、性格も体つきも男の子らしくなく、自分は本当は女の子なんだと思っていました。
 いまは男の子を演じていても、いつか女の子に、本当の自分になりたいと。
 中学の時、ネットで調べて女性ホルモンを注射してくれる病院へ行き、そこでホルモン治療をはじめました。当然、親には内緒でした。
 その年の夏休みから、こっそり女の子の格好で外出するようになりました。私を応援してくれる同級生の女の子に服を借りて、はじめてミニスカートで街を歩き、とてもうれしかったです。 ホルモン療法は、はじめのうちは吐き気やめまいがし、心臓がドキドキして苦しかったですが、「これで女の子になれる」といううれしさのほうが大きかったので、我慢することが出来ました。
  三回目の注射から副作用は感じなくなりました。ただ、乳首が突っ張るように痛むのでマッサージが必要でした。あと、いいにくいですが、オチンチンが痛かったです。
 女性ホルモンを打っていても、オチンチンは勃起することはあったので、男の子のやりかたでオナニーはしていました。精液はだんだんサラサラになって行くのがわかりました。「ああ、男の子じゃなくなっていってるんだ」って実感して、射精の後のブルーな気持ちがなくなっていきました。
 夏休みが終わり学校が始まると、そのまま女の子の格好で通うわけにはいかなかったので、男子の学生服で通い、学校にいる間は男の子で、学校が終わると女の子という生活が続きました。学生服の下はもちろん女性物で、ブラジャーもしていました。ブラがYシャツから透けて見えないように厚めのTシャツを着ていました。学校のある間も女性ホルモンは二週間に一度のペースで続けていたので、その頃にはシャツの上からでも胸の膨らみがわかるようになっていました。
 女性ホルモンを打ち始めて半年が経つと、わたしの身体はすっかり女の子らしくなっていました。
 私の場合、女性ホルモンを始めるのが早かったので、声も高いままで、体毛なども濃くならずに済みました。肌は以前よりきめ細かく白くなり、胸も膨らみ、すぐAカップくらいになりました。乳首と、胸全体が敏感になったので、普段からブラジャーが必要になりました。
 オチンチンはほとんど勃起しなくなり、睾丸は縮んで小さくなり、女の子用のショーツをつけても気にならないようになりました。
 体育の時、着替えで男子にばれてしまわないようにタンクトップを着るようにして、下はショーツの上に短パンを穿いていました。
 性に関しては、それまで具体的に感じたことはなかったのですが、気持ちも完全に女の子になったのか、周りの男子のことが気になるようになりました。
 その頃、私はまだ「男子」だったので、他の男子に何気なく身体を触られたりすると、身体が変な感じになって、なにもしていないのにオチンチンが濡れて、ショーツを汚してしまうことがありました。
 オチンチンが縮んでしまわないようにオナニーは時々しましたが、やりかたも感じ方も変わり、オチンチンを手のひら全体でもみ、胸を刺激するようになりました。イクときも、男の子のように射精して終わるのではなく、身体がしびれて頭の中が真っ白になるような感じでした。
 気持ち的にも外見的にも、まったく女子とかわらなくなり、もう隠しきれなくなった頃、両親に打ち明けました。
 もちろん勝手に性転換を始めていたことを怒られて、認めてくれるまでいろいろありました。でも、もう元には戻れないと言うと、オカマになるよりはちゃんと女の子になったほうがいいと、手術費用などを応援してもらえることになりました。お母さんと一緒にメンタルクリニックに行って、正式に性同一性障害の診断を受けました。またネットで知り合ったある人の紹介で、タイで性転換手術を受けられることになりました。その人も私と同じように男の子から女の子になったんだそうです。その人は私から見てもまったく女性そのもので、こんなに素敵な女性になれるんだって分かってはやく手術を受けたくて仕方なくなりました。いろいろな手続きはその人が現地でやってくれました。これまで何人もこうして私のような子の世話しているんだそうです。
 中学校の卒業式も終わり、そして、ついに手術の時がやってきました。お母さんと一緒にタイへ行き、その女性の手配で手術してくれる病院へ行きました。
 先生から最後の説明を受け、すこし不安はありましたが、本当の女の子になるために決心しました。入院している間、日本語の分かる看護婦さんが女の子として接してくれたのが嬉しかったです。入院中、母が用意してくれた着替えは女性物でした。
 手術は寝ている間に終わりましたが、体が疲れて声も出なくて大変でした。作ったばかりの膣がふさがってしまわないようにタンポンの様な物を入れておかなくてはいけないと看護婦さんに説明されました。また、骨が弱くなるのを防ぐため、女性ホルモンの服用は一生の間必要だとのことです。
 退院後、傷もふさがり、オチンチンがなくなってツルンとした股間をみて、これでやっと本当の身体になれたんだと、嬉しさがこみ上げてきました。男の子を卒業して女の子になったんだと。 そして裁判所で手続きをして名前の文字を女の子らしく変えました。
 その後、合格していた高校にも説明し、女子として入学できることになりました。ただ、入学式には間に合わず、一ヶ月遅れになりました。
 あこがれの女子制服を着て、女の子たちに同じ女の子の仲間として受け入れられたあの日のことは、一生忘れないと思います。
 それから一年、いまでは一人のどこにでもいる女子高生として高校生活を過ごしています。友達もできましたが、私の生まれつきの性のことに気付く人はいません。以前の私のことを知ってる子も黙っていてくれています。
  朝、制服に着替えて鏡をのぞくたびに、ありのままの私でいられる喜びを感じます。部屋も隠す必要が無くなり、女の子の部屋らしくなりました。男物の服はすべて捨ててしまいました。
 いま、女の子になって、私はしあわせです!