TS短編小説

卒業

2011年08月14日04:44
私は都内の高校に通う16歳の女子高校生です。
 私には他人に言えない秘密があります。
  実は、私、男の子だったんです。生まれたときは。
  小さい頃から自分の性別に違和感があり、性格も体つきも男の子らしくなく、自分は本当は女の子なんだと思っていました。
 いまは男の子を演じていても、いつか女の子に、本当の自分になりたいと。
 中学の時、ネットで調べて女性ホルモンを注射してくれる病院へ行き、そこでホルモン治療をはじめました。当然、親には内緒でした。
 その年の夏休みから、こっそり女の子の格好で外出するようになりました。私を応援してくれる同級生の女の子に服を借りて、はじめてミニスカートで街を歩き、とてもうれしかったです。 ホルモン療法は、はじめのうちは吐き気やめまいがし、心臓がドキドキして苦しかったですが、「これで女の子になれる」といううれしさのほうが大きかったので、我慢することが出来ました。
  三回目の注射から副作用は感じなくなりました。ただ、乳首が突っ張るように痛むのでマッサージが必要でした。あと、いいにくいですが、オチンチンが痛かったです。
 女性ホルモンを打っていても、オチンチンは勃起することはあったので、男の子のやりかたでオナニーはしていました。精液はだんだんサラサラになって行くのがわかりました。「ああ、男の子じゃなくなっていってるんだ」って実感して、射精の後のブルーな気持ちがなくなっていきました。
 夏休みが終わり学校が始まると、そのまま女の子の格好で通うわけにはいかなかったので、男子の学生服で通い、学校にいる間は男の子で、学校が終わると女の子という生活が続きました。学生服の下はもちろん女性物で、ブラジャーもしていました。ブラがYシャツから透けて見えないように厚めのTシャツを着ていました。学校のある間も女性ホルモンは二週間に一度のペースで続けていたので、その頃にはシャツの上からでも胸の膨らみがわかるようになっていました。
 女性ホルモンを打ち始めて半年が経つと、わたしの身体はすっかり女の子らしくなっていました。
 私の場合、女性ホルモンを始めるのが早かったので、声も高いままで、体毛なども濃くならずに済みました。肌は以前よりきめ細かく白くなり、胸も膨らみ、すぐAカップくらいになりました。乳首と、胸全体が敏感になったので、普段からブラジャーが必要になりました。
 オチンチンはほとんど勃起しなくなり、睾丸は縮んで小さくなり、女の子用のショーツをつけても気にならないようになりました。
 体育の時、着替えで男子にばれてしまわないようにタンクトップを着るようにして、下はショーツの上に短パンを穿いていました。
 性に関しては、それまで具体的に感じたことはなかったのですが、気持ちも完全に女の子になったのか、周りの男子のことが気になるようになりました。
 その頃、私はまだ「男子」だったので、他の男子に何気なく身体を触られたりすると、身体が変な感じになって、なにもしていないのにオチンチンが濡れて、ショーツを汚してしまうことがありました。
 オチンチンが縮んでしまわないようにオナニーは時々しましたが、やりかたも感じ方も変わり、オチンチンを手のひら全体でもみ、胸を刺激するようになりました。イクときも、男の子のように射精して終わるのではなく、身体がしびれて頭の中が真っ白になるような感じでした。
 気持ち的にも外見的にも、まったく女子とかわらなくなり、もう隠しきれなくなった頃、両親に打ち明けました。
 もちろん勝手に性転換を始めていたことを怒られて、認めてくれるまでいろいろありました。でも、もう元には戻れないと言うと、オカマになるよりはちゃんと女の子になったほうがいいと、手術費用などを応援してもらえることになりました。お母さんと一緒にメンタルクリニックに行って、正式に性同一性障害の診断を受けました。またネットで知り合ったある人の紹介で、タイで性転換手術を受けられることになりました。その人も私と同じように男の子から女の子になったんだそうです。その人は私から見てもまったく女性そのもので、こんなに素敵な女性になれるんだって分かってはやく手術を受けたくて仕方なくなりました。いろいろな手続きはその人が現地でやってくれました。これまで何人もこうして私のような子の世話しているんだそうです。
 中学校の卒業式も終わり、そして、ついに手術の時がやってきました。お母さんと一緒にタイへ行き、その女性の手配で手術してくれる病院へ行きました。
 先生から最後の説明を受け、すこし不安はありましたが、本当の女の子になるために決心しました。入院している間、日本語の分かる看護婦さんが女の子として接してくれたのが嬉しかったです。入院中、母が用意してくれた着替えは女性物でした。
 手術は寝ている間に終わりましたが、体が疲れて声も出なくて大変でした。作ったばかりの膣がふさがってしまわないようにタンポンの様な物を入れておかなくてはいけないと看護婦さんに説明されました。また、骨が弱くなるのを防ぐため、女性ホルモンの服用は一生の間必要だとのことです。
 退院後、傷もふさがり、オチンチンがなくなってツルンとした股間をみて、これでやっと本当の身体になれたんだと、嬉しさがこみ上げてきました。男の子を卒業して女の子になったんだと。 そして裁判所で手続きをして名前の文字を女の子らしく変えました。
 その後、合格していた高校にも説明し、女子として入学できることになりました。ただ、入学式には間に合わず、一ヶ月遅れになりました。
 あこがれの女子制服を着て、女の子たちに同じ女の子の仲間として受け入れられたあの日のことは、一生忘れないと思います。
 それから一年、いまでは一人のどこにでもいる女子高生として高校生活を過ごしています。友達もできましたが、私の生まれつきの性のことに気付く人はいません。以前の私のことを知ってる子も黙っていてくれています。
  朝、制服に着替えて鏡をのぞくたびに、ありのままの私でいられる喜びを感じます。部屋も隠す必要が無くなり、女の子の部屋らしくなりました。男物の服はすべて捨ててしまいました。
 いま、女の子になって、私はしあわせです!

『雌豚~セックスドール~』(2)

2011年07月07日15:08
『雌豚~セックスドール~』(2)

 空のバスタブに入りシャワーのバルブをひねってお湯を調整した。ひんやりとしたバスルームに湯気が上がった。お湯を浴びて身体を擦ると腕から垢がボロボロと落ちる。なんだこりゃ、まるで何日も監禁されてたみたいだ。その割にはすぐにシャワーを貸してくれたな。何だかこの状況に興味が出てきた。何しろこっちはもう死人で怖いものがない上に百パーセント他人事だからな。長い夢だって可能性もまだある。
 とりあえずバスタブのそばの洗面台においてあったボディソープを手にとって、垢すりであわ立てて身体を擦る。ムダ毛が全くないし肌がつるつるだ。まるで子供の頃に戻ったみたいだ。シャワーを当てると胸のふくらみにそって水が流れて、何にもない股間を流れ落ちていく。間違いなく女の身体だ。割れ目から中出しされた精液が流れ落ちてくる。遠慮なく中出しされたがこれはいいのか、放っておいて。とにかくヌルヌルしたものが漏れ出てくるのは気持ちのいいもんじゃない。シャワーのヘッドを押し当ててマンコの中を洗った。温かいお湯がクリトリスに当たり、身体の中に浸入してくるのがこの上なく気持ちいい。こうしていると何も考えられなくなってバカになりそうだ。
 置いてあったシャンプーで髪を洗うと髪と頭皮のベタベタが取れてサッパリした。こんなに長くのびた髪を洗うのは初めてだ。適当に切り上げて温かいシャワーを頭から浴びる。ああ、生きてるって素晴らしい。
 この調子でタオルも貸してくれないかな。バスルームのドアの向こうで男が様子を伺っている気配がした。
「悪いんだけど身体を拭くものある?」
 シャワーを止めてドアの外でもぞもぞしている男に声をかけた。声も女の声、それも子供みたいな声だ。あまりの違和感に自分で驚いた。
「は、はい、ここに出しておきます」
 ドアの外で男が答えた。バスルームのドアをそっと開けて見ると、ドアの前にバスタオルが畳んで置いてあった。バスタオルを拾い上げて体を拭いてバスルームを出た。髪の水気が取れないのでバスタオルでゴシゴシと拭きながらあたりの様子を改めて伺う。
 玄関には出口をふさぐように大きなダンボール箱がある。棺おけくらいあるな。箱には宅配便の伝票が張り付いている。通販か何かか。
 キッチンは割りと片付いているというかほとんど食器がない。二人で暮らしているという風じゃないな。
 首から下に視線を落とした。真っ裸だし、このまま玄関を飛び出て逃げ出すわけにも行かない。身体も疲れがたまったように重いし、すぐにつかまりそうだ。元居た部屋に戻った。
 部屋は六畳くらいのフローリングでカーテンレールに服が雑然と掛っている。女物もあるようだ。キッチンのすぐそばのラックにパソコンが置いてある。大きなタワー型だ。壁にはアニメキャラのポスターが貼ってある。オタクか。さっきまで俺が寝かされていたシングルのベッドの脇にはあの男が脱いだらしいシャツとジーンズとパンツが散乱している。
 挙動不審の男は相変わらず裸のまま部屋の隅っこに突っ立っていた。見知らぬ部屋で見知らぬ裸の男と向き合う異常な状況にめまいを感じた。
「お互い何か着ないか、服」
 この状況でまず服を着たいと思う俺はどうかしている。自分で言って笑ってしまった。相手も俺が笑ったことで少し和んだようだった。
「あ、はい、これでよければ」
 キョド男が奥のカーテンレールにかかっていた服の中からいくつか選んで床に広げた。半そでの体操服にブルマ、セーラー服、メイド服だ。なんだこれは。今の俺はどうやら女の子になっているらしいから、女物を出されるのはわかる。しかしこれは彼女に着せるようなものではないだろう。デリヘルのイメージプレイか何かなのか。この中では一番まともに見えるメイド服を選んだ。ハンガーからメイド服を外してブラウスに袖を通す。キョド男はメイド服に着替える俺を興味深々といった表情で見ている。股間の一物が再び上を向いてきた。おいおい俺に興奮してるのか。勘弁してくれよ。ワンピースになっているスカートを穿いて背中のジッパーを閉じると、ウエストが身体のラインに沿ってきゅっとなって、女の身体だと言うことを実感した。下着はないらしい。あったとしても女物のひらひらしたパンティーなど穿くつもりはないが、何も穿いていないとそれはそれで股間が落ち着かない。頭に被るヒラヒラとエプロンは遠慮した。俺はメイドじゃないし、白いヒラヒラで自分の葬式のことを思い出したからだ。目覚まし時計のカレンダーが目に入った。今日は7月7日か。ちょうど俺の初七日だなあ。
 男も床からシャツとブリーフを拾い上げてそいそと着始めた。お互い服を着たら、多少状況が改善された気がする。
「えっと、何ていうか、これはどういう状況なんですかね。ここはどこで、私は誰みたいなこと訊いてもいい?」
 キョド男くんを脅かさないように、なるべく優しく訊いてみた。
「ええと、ここは僕の部屋で、貴女はマミちゃんです。僕が買ったその……セックスドールで……」
 キョド男くんがはにかみながら丁寧に説明を始めた。
 俺は、この女の子の身体は、一体350万円する高級セックスドール、それも人間に似せて遺伝子操作で作られたセックス用の豚で、童貞だったキョド男くんは女に振られて絶望して自棄を起こし、一部のマニアしか買わないこの高級セックス豚を衝動買いして三日三晩やり続けていたのだと言う。セックス用に作られた生体ドールは意識がないはずなのに、君が起き上がって話をしてくれるようになって嬉しいんだ、まるで本当の女の子みたいで買ってよかったよ、男が嬉しそうに俺に笑いかけた。話を聞きながら俺は目眩がしてきた。じっと手のひらを見た。どう見ても人間に見える。嘘だろう。
 男が俺の膝元に取扱説明書を差し出した。手にとって表紙を見た。俺がさっき見たのと同じ姿がカラーで印刷されているじゃないか! 
 俺は、よりによってセックスドールに取り憑いてしまったか、生れ変わったって言うのか。俺は膝から崩れ落ちた。そんなバカなことがあるか。何かの素人ドッキリだろう。早く看板持って出てきてくれ。もういいじゃないか。どうしたら俺はこの身体から出られるんだ。念じて見てもうんともすんとも言わないし、お経なんて南無阿弥陀仏しか知らない。
「君と話が出来て嬉しい。これから君の事、一生大事にするよ」
 男が震える俺の身体を抱きしめた。
 何故か逃げ出す気になれなかった。抱きしめられると心のそこから安心が沸きあがってきて、ご奉仕しないといけないような気持ちになってきた。それにだんだん難しいことは考えられなくなってきた。頭の中身が豚だからだろうか。
 男にキスされるとアソコがじんじんしてきた。俺の、この身体はそういう風に出来てるらしい。まさに雌豚だ。女に絶望した俺が雌豚そのものになっちまうとは。もう一度自殺しよう、という気力は沸いてこなかった。死ねば全部終りだと思っていたが、死んでも終わらなかった今となって思う。
 次が今よりよくなる保証がないのに、死んでしまったのは間違いだった。
 それに俺は今、ようやく生きることの意味を見つけてしまったらしい。その命令は身体の奥から湧き上がってくるように俺を突き動かしている。
 俺が生きている意味。それはご主人様に全身でご奉仕することだ。この命尽きるまで。
「宜しくお願いします。ご主人様ぁ」(終)

『雌豚~セックスドール~』(1)

2011年07月06日19:16
 雌豚~セックスドール~(1)

 201X年6月30日、俺は自殺した。
 ……はずだった。
 女に騙されて絶望した俺は、酒を飲んで景気をつけてから部屋のロフトにネクタイをかけて首を吊ったんだ。俺は確かに椅子を蹴って身体を重力に預けた。その瞬間、がくんと衝撃を首に感じた。
 気がつくと、俺はベッドの上に寝かされていて、正常位で若い男に抱かれていた。人は死ぬ瞬間それまでの人生の走馬灯を見るというが、男に抱かれたことはなかったぞ。
 俺は服を脱がされたのか真っ裸で、おまけに胸はお椀のように膨らんでいて腰はくびれ、肌は白い。M字に開かれている両脚の間にはペニスがなく、無毛の丘に深々と男のペニスが差し込まれて出たり入ったりしている。
 首の下に見えているのは間違いなく女の身体だ。俺は女になっているのか。
 面白い夢だな。それともこれがあの世か。あの世に行く途中で寄り道してるのか。まあ、どうでもいいか。何しろ俺は死んだ身だからどんなことがあっても怖くはない。人生最悪でも死ぬだけだと言うことはもう解ってる。状況がわかるとだんだん不器用なセックスを身体で感じ始めた。
 見たところ俺より年下のこの男は、俺の身体を一生懸命抱いて不器用に腰を振っている。妙に真面目な表情で額に汗を浮かべて腰を振る様子が見ていておかしかった。ヴァギナに突っ込んで感じているんだろう、目の焦点が合っていない。俺もペニスが身体に押し込まれるときと奥に達したときに身体の奥が収縮する感覚があって、そのたびに射精する瞬間に似た快感を感じる。押し込まれるリズムにそって吐く息と一緒に声が出そうだ。これが女の感じ方か。道理で女がアンアンよがるわけだ。
 男はオーガズムに達しそうだ。口を半開きにしてリズムを速めている。俺も徐々に快感が高まってきた。
「ううっ、あぁっ」
 男がうめき声を上げると、俺の身体の中に精液が浴びせかけられた。熱い精液が身体の中に何度かに分けてビュルビュルと流れ込んでくるのが判る。精液を放出した男が脱力したように俺の上にのしかかってきて、膨らんだ胸が押しつぶされた。男ののびかけたヒゲの剃り跡がざらっと肌に触れた。俺は両脚を大きく開かれたままペニスもまだ身体に入っている。
「苦しい……」 
 俺は思わずそう言ってしまった。ややあってから、俺の上に乗っかっていた男はビクッと目を見開いて俺の眼を見た。目が合った。
「何だよ」
 俺がそう言うと、男は驚愕の表情を浮かべて俺からしおれたペニスを引き抜いて、ベッドから飛び起きて向かいの壁際まで遠ざかった。
 俺は身体を起こした。長い髪が肩に掛った。胸の上に乗っかっていたふくらみが重力に引かれてぷるんと揺れた。何日も寝たきりだったみたいに身体の節々が痛い。肩と首を動かすとボキボキという。
「痛ってて……」
 男はまるでオバケでも見たみたような顔で俺を見ている。……ある意味間違いじゃないが。どうやら死に損なったらしい。セックスでもまた昇天しそこなった。それも女としてだ。どうなってるんだ、こりゃ。
 間の抜けた体勢で遠巻きに俺の様子を伺っている男に「シャワーを借りてもいいか」と訊いたら、バカっ丁寧に「どうぞ、どうぞ」と玄関のそばのドアまで案内された。悪い奴ではなさそうだなと思った。まあ、どんなに悪い奴でも殺す以上のことは出来ない。今の俺は無敵だ。
 バスルームはワンルームによくあるバストイレ一体型だった。トイレとシャワーの間にある洗面台の鏡を見た。鏡に映っているのは若い女、少女の顔だった。まだ十代くらいだな。長い黒髪が肩に流れ、下手に切った前髪が額に掛っている。髪は汗でべとべとする。身体が少し臭い。誰なんだこの子は。それに、あの男は俺が何かするたびにビクビクと反応する。一体この女の身体とあの男はどういう関係なんだ?(つづく)

さよなら、オトコノ娘

2011年06月28日19:32
……あっ、きちゃった。
 お昼休みにクラスの子と一緒にお弁当を食べていると、下腹部に違和感を感じた。
「ちょっとごめん」
 お弁当箱を置いて、机の物入れからナプキンが入っているポシェットを取って立ち上がった。
「千尋、今日あれ?」
 仲良しの京子が心配して声をかけてくれた。
「う、うん」
 始まっちゃうと歩きにくいんだ。ずれないように早足で女子トイレに向かった。一番奥の様洋式の個室に入って、ショーツを下ろして便座に腰掛けた。ショーツに張り付けたナプキンを調べる。
 やっぱりだ。ナプキンは透明なおつゆでべとべとになってる。ショーツからナプキンをはがして、丸めて筒のようにして……僕のお股の間で大きくなったオチンチンを包んで上下させる。
「んッ……」
 思わず声が出そうになった。気持ちいいよぉ……。ゆっくり味わっていたいけど、早く溜まってるものを出して鎮めなきゃ教室に戻れない。僕、女の子として女子校に通っているのに、時々こうして女子トイレでオナニーしちゃうんだ。だって僕、本当は男の子なんだもん……。教室で女の子達に囲まれていると、いけないことだと解っていてもオチンチンが大きくなっちゃう。でもしょうがないよね、男の子の生理現象だもん。
 さっきまで向かい合ってお弁当を食べていた親友の京子を男として妄想の中で犯す。抱き合ってキスして、制服を脱がせていく。着替えも一緒だから、京子の体つきや付けてる下着まで詳細に思い浮かべることが出来る。少し子供っぽいピンク色のチェック模様のブラの下の小ぶりな膨らみ。机の上で足を開かせて僕のオチンチンを京子のアソコに強引に入れて激しく腰を動かす。オチンチンをこする手の動きも早くなる。
 あっ、もう出そう。
 その時だった。突然、僕が入っている個室のドアが開いた。 
「あっ、ごめんなさい千尋さん……ってあなた何やってるの!?」
「ふ、ふじよしさん……」
 鍵を閉め忘れてしまったんだ。女子のグループを仕切ってる藤好さんが、ナプキンでオチンチンを包んで上下させている僕を見下ろしていた。視線が僕のオチンチンに釘付けになっている。その表情は眉をひそめて口元は歪み、まるで生ゴミの入ったバケツの蓋を開けたような表情だ。
 男だってばれた。でもイク寸前だった僕は手を止めることが出来なくて、そのまま上下運動を続けた。
「あっ、だめぇっ! みないでぇっ!」
 ナプキンの中に熱い精液がビュルビュルと放出された。トイレの壁に精液がかかってだらだら流れていく。藤好さんに見られて、余計に興奮してしまった。いつもより一杯出ちゃった……。
 僕の興奮が納まると同時に、昼休みが終わるチャイムが鳴った。
 藤好さんは怖い顔をしたままゆっくりドアを閉めた。そのままどこかに走っていく足音がした。
 どうしよう、バレちゃった。この女子校には戸籍謄本をいじくって性別を「女」にして入学してるから、バレたら退学になるかも……。
 いつものように使用済みナプキンを丸めて生理用品のゴミ入れに捨てると、トイレを出て教室に戻った。
 恐々教室を覗いた。藤好さんは何事もなかったように席についていた。みんなには黙っていてくれたのかな。ほっとして僕も席に戻った。

 何事もないまま午後の授業が終わり、放課後になった。
 あー、今日はびっくりしちゃった。まだオチンチンが落ち着かないし、早く帰ろうっと。
 鞄を持って立ち上がろうとすると、藤好さんと仲良しグループが僕の席の周りを取り囲んでいた。
「ちょっといいかしら。話があるんだけど一緒にきてくれる?」
「な、なぁに……?」
「いいから来て、千尋さん。いえ、千 尋 く ん」
 僕の耳元でボソッと言った。やっぱり黙っててくれなかったんだ。ぞっとした。
 藤好さんたちのグループに囲まれて廊下を歩いていく。どこに向かってるんだろう。
 向かった先は北校舎の女子トイレだった。僕は女子に押されるようにしてそのまま女子トイレに入ってしまった。
 女子達に追い込まれるようにして女子トイレの奥まで進むと、最後に藤好さんが入ってきた。入り口のドアが閉まった。
「話って、なに?」
 張り詰めた空気に耐え切れなくなって、恐る恐る、言った。
「訊きたいのはこっちだよ。私達に嘘ついて隠してることがあるよね。出しなさいよ」
「出すって……」
「スカートの下に隠してる汚いモノをみんなに見せなさい。早く!」
「は、はい!」
 スカートに下から手を入れて、ショーツを下ろした。スカートの裾を震える手でゆっくり持ち上げた。
「うわ、ほんとだ」
「千尋さん、ホントに男の子だったの」
 女の子達が僕のオチンチンをみて口々に言った。
「アンタなんなのよ。なんで男の癖にそんなカッコしてんの? 女子校でしょ、ココ」
 藤好さんが腕組みして怖い顔をしていった。
「ご、ごめんなさい。僕、小さな頃から可愛い物が好きで、この学校の制服にあこがれて、どうしても入りたかったんです」
「可愛いものが好きだからって、そんなもんぶらさげて女子トイレ入る必要ないんじゃないの? それも、その……いやらしいことしてたでしょ? まるっきり変質者じゃない。男が女に成りすまして女子トイレに入った時点で犯罪よ、犯罪」
「それ以前に男の癖に女の子の振りして女子校に入ってる時点でまずいでしょ。学校はコスプレ会場じゃないっての」
「着替えも一緒だったよね。私達のコトいやらしい目で覗いてたんじゃないの?」
「このまま警察呼んだほうがいいんじゃない?」
 周りの女の子たちも口々に僕を非難した。
「け、けいさつ。それだけはゆるしてください! ごめんなさい、僕、女の子にあこがれてただけなんです、オナニーしてたのはオチンチンが大きくなっちゃって仕方なく……」
 僕は怖くて脚がガクガク震えてオシッコを漏らしそうになった。
「アンタ、ばか? チンコがおっきくなったら仕方ないんだったら、この世は変質者の天国じゃない。そうならないように男と女に分けてんでしょうが。そんなに女の子になりたいんだったら、そのみっともない出っ張りをどうにかしてからにしなさいよ。いまここで切り落としてあげようか?」
 藤好さんが怖い顔で笑いながら言った。
「ごめんなさい、ごめんなさい、何でもするからみんなには言わないでくださいっ」
 僕はショーツを下ろしたまま両手をスカートの前で合わせて直角に頭を下げた。
「冗談よ。そんな汚いもの触りたくないし」
 恐る恐る顔を上げると、藤好さんは優しい表情で組んでいた腕組みを解いた。僕はほっとして身体の緊張を解いた。
 その瞬間、藤好さんが僕の股間を前からそぎ落とすように蹴った。
「ひぎいっ」
 股間から脳天まで杭を打ち込まれたような衝撃が走った。経っていられなくなって身体を二つ折りにしてトイレの床に倒れこんだ。出そうだったオシッコが押さえた手の間から勢い良くあふれ出てスカートを濡らした。
「あーあ、ちゃんと拭いて綺麗にしなさいね。あんたの身体はあたし達が綺麗にしてあげるから。逃げちゃダメよ」
 なかなか過ぎ去らない激痛で切羽詰った頭の中に、女の子たちの冷ややかな笑い声が響いた。

 久しぶりに教室のドアを開いた。胸がドキドキする。
「おはよう」
「おはよー、あっ、千尋。身体はもういいの?」
 藤好さんが僕に優しく声をかけてくれた。
「う、うん……」
「あっ、千尋。もう身体よくなったの? 大変だったね、手術」
「良かったね、悪いところが取れて」
「これで千尋は私達と同じ女の子の仲間ね」
 クラスの女の子がまわりに集まって祝福してくれた。
 京子もやって来た。
「私たち、これで本当のお友達になれるね」
 にっこりと微笑んで言ってくれた。
「みんなありがとう!」

 ――あの日、男だってばれた後、僕はお医者さんでちゃんと身体を女の子に治してもらうことになった。
 藤好さんのお父さんの病院で診断書を書いてもらい、身体を女の子に治す薬の注射をしてもらってる。
 先月、オチンチンを手術で取ってもらって綺麗な体になった僕……私は正式に女子生徒としてこの女子校に通えることになった。女性ホルモンのおかげで前より肌や体つきがずっと女の子らしく綺麗になって、それにおっぱいも大きくなってきて、それが嬉しくて仕方ない。もうすぐ戸籍も女の子にしてもらえる。
 お父さんもお母さんも私が内緒で女の子として女子校に通っているのを知ったときには驚いていたけど、女子制服姿を見せると「お前はそのほうがいいかもしれないな」って言ってくれた。
 女装して女の子に成りすましたりしないで、最初からこうすれば誰にも迷惑がかからなかったんだね。
「あたしトイレ」
 藤好さんが立ち上がった。
「あたしも」
「わたしもー」
 いつものグループの子が立ち上がった。
「千尋もいらっしゃい」
 藤好さんが微笑んで言った。
「いいの……?」
「ええ。みんなにも千尋がちゃんと女の子になったところを見せてあげて」
 クラスの子と一緒に、赤い女の子マークのついたドアをくぐった。
 あの時オナニーをしていて藤吉さんに見つかった個室に入った。ショーツを脱いでスカートをめくり上げた。洋式の便座に和式のようにして脚を開き、みんなにアソコが見えるように前を向いて座った。
「私の女の子のオシッコを見てください!」
 みっともない出っ張りが消え去って、綺麗になった私のアソコから、勢い良くオシッコがほとばしり出た。
 もう嘘をついたり隠したりして、ビクビクする必要はないんだ。
 私、女の子になって幸せです。(終)

『告白』運命線

2011年04月11日22:16
運命線

私は好きで女の子になったわけじゃなくて、女の子になるしかなくなってしまったんだ。
中学生の時に父が病気で死んで、葬式の翌日に父の事業のために金を貸していたと言う男がやってきた。母は事業を続けようとしたが、経営の才覚があったわけでもなく社員も一人二人と去っていったから、結局事業はたたむことになり借金だけが残った。
そのうち男が我が物顔で家にやってくるようになり、母が酒の相手をするようになった。そのときはわからなかったけど部屋で夜の相手もしていたんだと思う。男は結婚していたから不倫だ。男は酒が入ると俺は手相がわかるんだといって『僕』の手をみて運命線が二股に分かれているから大きな転換点が来るとか言っていた。感心して聞いていたけれどキャバクラでオヤジがよくいう常套句だった。
男は自分の息子を連れてくるようになった。息子というのは高校生でニキビ面のマセガキで色ボケだった。最初は優しいのかと思っていた自分が嫌になるけれど、『僕』を可愛がってくれたのも性的な動機からだった。
母がいない時にそいつが家にやってきて、お前フェラチオって知ってるかと言った。知らないというとズボンのチャックを下ろして硬く勃起した仮性包茎のペニスを誇らしげに擦りながら『僕』の鼻先に突き出して咥えろといった。冗談だと思って笑いながら嫌だというと、お前は俺がもらったんだから言うことを聞けといわれて異様な剣幕に『僕』は逆らえなくて臭いペニスを口に含んで早く終わりますようにと一生懸命舌を動かした。アゴが疲れてきて歯がペニスに当たると、痛てえだろうが歯を全部へし折るぞといわれて平手で頭を叩かれた。必死でペニスに奉仕すると熱い精液が公園の水のみ場のようにぶちまけられた。吐き出しそうになるといいから飲めといわれて飲み込んだ。全部飲み込むと、飲んでくれてありがとう、お前は上手いよと言われて殴られたのも忘れて『僕』は嬉しいと思ってしまった。
そのうち『僕』と息子は殆ど毎日のように肛門でアナルセックスをするようになったけれど、母は『僕』とそいつは仲がいいと思っていたので部屋で二人きりになっても助けてくれなかった。それともそういう話になっていたのかもしれない。『僕』は黙っていないとあの親子に母に何かされるんじゃないかと思って言い出すことが出来なかった。
ある時、そいつは『僕』に水色の丸い薬を出して、禿が治る薬だから飲めと言った。『僕』は別にはげていなというと、お前の親父は禿ていただろう、今のうちに飲んでおかないと手遅れになるぞといわれて何だかわからないけど断れなくて飲んだ。毎日一つ飲めよ、飲まないとわかるからなと念押しされて一か月分だという箱を渡された。一箱飲み終わるとまた渡された。
二ヶ月もすると薬の効果が現れて『僕』の胸は小学校の時の女の子のように膨らみ始めた。周りの男子が男らしくなっていくのに『僕』はまるで女子のようになっていった。そのときになってようやく薬のせいだと気付いて、怖くなって飲むのを止めたいと息子に言ったら、それは副作用だから次からはこれも飲めば治るといわれて今度は黄色い錠剤を渡されてそれも飲むことになった。
半年後、『僕』はますます体つきが女の子らしくなってきて、もう学生服でも胸の膨らみが隠せなくなり、顔も全く女の子になってしまった。学校でも奇異の目で見られて『僕』はクラスメイトから半ば女子のように扱われるようになった。『僕』が女の子らしくなると親子は嬉しそうで、いままでより『僕』を可愛がるようになった。『僕』はこの薬のせいだということはわかっていたけれど、優しくしてくれるならこのままでいいと思い始めていた。
ようやく母が異変に気付いて病院に連れて行かれ、ホルモン異常だと診断されて薬を出されたけれど、医者の薬は飲まずにためておいて息子に渡される薬を飲み続けたら、医者は困ったようにこの先男の子として生きていくのは難しいかもしれないと言った。どうしますかというので『僕』は女の子になれるならそのほうがいいですと言ったら母は泣き出して、医者が何か書いて母に渡した。
医者が書いた紙を持って学校に行くと、しばらくして『僕』は女子生徒ということになった。新しい女子制服の金やなんかは全部あの親子が出してくれた。男は人生いろいろだよ、こんなに可愛いんだし女になったほうがいいことあるよといって母を慰めていた。
その親子は『女子中学生』になった『僕』にわざわざ女子制服を着せて抱くようになった。男二人を相手にする3Pというやつだ。母は捨てられたんだろう。でも、それでいいと思った。
いつも男がセックスの前に飲んでいる薬があって家の棚に瓶を置くようになった。『僕』は医者に渡された薬そっくりだということに気がついて、飲まずにどっさりたまっていた薬をシートから出して空き瓶に入れて置いておいた。禿が治る薬の反対なら禿げるだろう、仕返しに禿頭になればいいと思っただけだった。男はだんだん身体の具合が悪いとこぼすようになり、ある夜家で酒を飲んで『僕』とセックスして帰る途中に心臓の発作を起こして車で電柱にぶつかり運良くそのまま死んでくれた。一緒に乗っていた息子はそのときの事故の後遺症でようやく人畜無害になった。あんな男なのに母は悲しんだけれど、『僕』は人生いろいろだよといって慰めた。
高校進学を機に『僕』と母は家を引き払って引っ越すことにした。もう『僕』は男には戻れない身体になっていた。18歳になるのを待って、タイで身体を女の子にする手術を受けて、戸籍の性別も変えた。この時は母も喜んでくれた。父が残したものから解放され、普通の家族になれた気がした。
私はようやく『僕』ではなくなった。
女の子としてキャバ嬢をやっている今も時々手相を見せてと言ってくるお客さんが来るたびに、手のひらの分かれた線を見て同じことを言われる。
実際これが私の運命の転換点だったのかもしれないと思う。
男と女の。(終)
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